ささやく女の声  JINさん談

 今回は友人の恐怖体験談を書かせて頂きます。

・・・その友人Iは、大阪のとある食品工場の一人息子です。自宅がそのまま工場になっていまして、古い一軒家と工場になっている4階建てのビルが隣接してるのが自宅です。一軒家はかなりの年数が経っていて、ボロイんですがIはそこでたった一人で寝泊まりしてるんです。家族はというと、ビルに部屋がありましてそこに住んでいるとの事でした。ある日、何気にIに「なんでビルに寝泊まりせんの?」って聞いてみたんです。するとこんな話をしてくれました。

・・・Iは幼少の頃は、もちろん家族とビルの方で住んでいたんです。しかしある晩部屋で一人で寝ていると、女の人の話し声が聞こえてきたそうです。最初はラジオをつけっぱなしにしてしまったのか、隣の部屋で姉が会話している声かと思ったそうです。しかしステレオの電源はoffになっていました。姉の声でもありませんでした。声はまぎれもなく、この部屋から聞こえるのです。その声は一人の女が、延々と独り言をボソボソと言ってる様でした。もちろんIは恐くなりました。しかし気のせいだと自分に言い聞かせ、無視する事にしたんです。しかしついにIは耐え切れなくなり、隣の姉の部屋に駆け込んでしまいました。今までボソボソとしか聞こえなかった女の声が、聞き取れてしまったからです。

「一緒に死んで・・・。」

それ以来、Iは決してそのビルでは寝泊まりしなくなったそうです。

・・・どうでしょうか?その友人は他にも色々と恐い体験をしています。私自身は一回しか無いんですけどね。私は恐い話は大好きなんですけど、なるべく体験はしたくないです。


南斗のレイより
一緒に死んでだなんて・・嫌に決まってますよね。
失恋か何かで自殺した女性の霊かもしれませんね。
あなたの恐怖体験談もお待ちしております。



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