廃墟病院へ肝試し  hirotoさん談

はじめまして、私は栃木県在住の会社員23歳です。
この話は 私が19の頃の話です。

当時 自分の周りは学生かプー太郎しかいなくリーダー格の奴が住職の長男だったというのもあって良く心霊スポットと 呼ばれるところを連日連夜行っていたある日のことです・・・

場所は栃木県野木市の廃屋と化した「野木病院」という所でした地元の人には結構有名な心霊スポットらしくコンビニの定員さんに聞いたらすぐ教えてくれました。ただその場所は県立の病院だったにしてはかなり郊外の場所にあってしかも 教えてもらったにもかかわらづ結構迷ったりしてました。それもそのはず・・・何故ならその場所は回りを全て雑草と森で覆われた場所で道らしい道など無く、一般の乗用車ではとうていたどり着けないような所だったのです。幸い自分らの車はサーフだったので何とかそこまでたどり着けましたが・・・


注:この写真と本文は無関係です


今まで何度と無くいろんな場所を(心霊スポット)行ってきたのですがさすがにこの病院は、参った。周りが森と化しているので光というものがまったく無いのです。しかも、結構探していていたので着いてみると時間はもう丑三つ時(AM2:00)丁度だったのです。

しかしここまで来て見ただけで引き返すわけには行かなく男5人もいたので懐中電灯を握り締め中に入っていきました。結構広かったので3人と2人に別れて探索しました。私は友人Fと二人グループのほうになりました。もともと霊感も無く幽霊を見たことの無い私にはさほど幽霊に対する恐怖は無くそれは友人も同じでした・・・そのときまでは

とりあえずランダムに写真を撮りそれなりにドキドキも感じられ、屋上で3人グループと無事合流しました。気が付くと空には満月があって真っ暗だった病院も明るくなりみんな一服して 緊張もほぐれた感じだった。

さ~~~て帰ろうかっ・・・と言いかけた瞬間階下でパリーンというガラスの割れるような音がしたのです。一瞬にして緊張がみんなの中に走りました。

「なっ・・なんだろう 今の音」

こんな夜中に他のグループがきた痕跡も無い「きっと老朽化が進んでる建物だから たまたまガラスがずれ落ちただけだよ」そう誰かが言ったが誰も納得しない。その時、友人Mがぼそり・・一言

「実は俺、ここに来る途中 チラッと見たんだよ・・・幽霊」


ふと言った彼の一言で全員に沈黙が訪れる。そして一人がパニックに陥った・・・

「うわ~~」と、発狂し出した。「俺まだ死にたくないよう~」声にならない声で仕切りに繰り返していた。そして・・・ 

「俺が見てくる!!」

ふとリーダー格の奴が言った。やはり リーダーと、思った。 しかしいくらなんでも一人で行かす訳にはいかなと思い全員で行くことになった。パニックった友人も何とか観念し なるべく足早にその場から立ち去った。急いで車に乗り込みエンジンも掛かりさあー帰るぞと思った瞬間

「ドンドンドンドン」っと 何かが車を下から叩いた。

いや・・・押し上げようとしたといったほうがいいかもしれない。

「ちきしょうーーっ」

そう言って急ハンドルを切り 勢い良く車は飛び出した獣道をノンストップでサーフは飛ばしていくふとリーダーが聞く「おまえどんな幽霊を見たんだ?」 友人Mに聞いた。それはどうやら病院衣を(白いパジャマのような物)着た患者らしい幽霊だったらしい 見たのは鏡越しにちらっと男とも女とも分からなかったらしい そんな話をし終わった頃やっと獣道も終わってやっと本線にでた。

ふ~っ やっと出てこれた・・・そう思いふと後ろを振り返り 何気に視線を自動販売機に移したその瞬間・・・・・・・とうとう見てしまった・・たぶん
幽霊自動販売機に腰掛けて座っている病院衣をきた子供を・・・ ずっと見て確認する勇気が無く すぐ目を背けてしまったが多分そうだろう・・・

結局この後、当分心霊スポット巡りはやめようということになった。

それから2ヶ月もしないうちに自分達全員に厄災が降りかかった。リーダーと友人Mは、車で人身事故を起こした。相手は両方とも意識不明・・・今もそれは続いてる。

自分も人身事故に遭うが、自分は被害者の方だった頭を縫うほどの怪我を負った。運転席だけがペシャンコになり 巻き込んだ車は4台もともと四車線の交差路で自分が黄色点滅で他の三車線が合流する形になるので赤点滅になっているのだがどの運転手も自分の運転している車が直前まで見えなかったらしい事故現場は凄惨なほど悲惨だったらしくあたり一面にガラスが散らばり 付近は通行止めまずレッカー車がきて自分の車を引っ張り出し、その後アームで運転席をこじ開けやっと出てこれた。薄れてる意識の中、隊員に抱きかかえられタンカで救急車に運ばれる中群がる野次馬の後ろに・・・

その後ろにある自動販売機のそばに
あの子供らしい子がずっと僕を見ていたのを覚えている・・・

しかも丁度その日に限って交通事故が多くどの病院も一杯だったらしく救急車の中で隊員さんがいろんな救急病院に電話しても一杯なのでダメと断られていたのをかすかに覚えている。結局、町から少し離れたヤブ医者で有名な病院に送られ入院となった。

パニクってた友人Tは、バイトの帰り道 いきなり目の前にテーブル?が置いてあってそれを避けたため自動販売機に突っ込んだ幸い軽傷だったが、車は当分乗れなかった。友人Fは、運転中いきなり後ろから追突され危うく大惨事になりかけた。

それからまた一ヶ月程してみんな、何とか普段の生活に戻れた頃あの時撮った写真を現像してないことを思い出し 早速知人の所で現像してもらった全部で32枚撮って、そのうち31枚は病院を撮ったものだったさすがに何か写ってるだろうとおもったが病人内部の写真には何も写ってなかった。

しかし残りの一枚・・・これから病院に探索に行こうとしたその時に撮った全員写ってる記念の一枚に今までの答えが写っていた。

そう・・・全員の体が透けていたのだ・・・

知人のカメラ屋さんも最初見せるべきか戸惑ったらしいが何かあってからではまずいと思い見せてくれたらしい。もっと早くこの写真を現像していればみんな事故に遭わず何とか切り抜けられたろうに・・・そういう後悔の念が込み上げてきた。結局リーダーの家でお払いをしてもらいその写真もリーダーのお父さんにお払いをした後に駆除してもらった。

その後その病院は解体されてるらしいです。結局僕が見た幽霊はみんなに言う機会を逃したため、いまだに言ってません。

以上が僕が体験した今までの所もっとも恐ろしい心霊体験でした。


南斗のレイより
廃墟病院へ肝試しに行ってそんな目に・・・(・・;)
私がこのような目にあうのもそう遠い話ではないかもしれませんね。



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