恐怖の霊体験  耳さん談



耳です。掲示板で心霊写真について言いたい放題、すみません。でもこれには訳があります。

3年前になりますが僕は22歳でした。中学、高校の頃は良く聞こえた変な声もめっきり聞こえなくなり、霊に対する気持ちもただの興味になっていました。ある日、友人と心霊スポットで有名な廃屋に行きました。この廃屋、比較的新しいのですが住む人住む人が総て一月以内で出ていきます。最後には家を壊し喫茶店、食堂、さらに建て直して家屋にしたのですが、それからも住む人の出入りが激しいという、昭和40年代より続く幽霊屋敷です。

土地に因縁は無いようで、霊現象もポルターガイスト系らしいのですが、今思えば面白半分で行くには荷の重い場所でした。僕ら(僕、友人2名)はカメラではなくビデオを持ち込み、映しっぱなしにして小一時間ほどうろうろしてました。時間帯は昼食後でした。僕は霊感は全くないので入るときも、出るときも何も感じず、家に帰りビデオ鑑賞となりました。それを見て愕然としました。玄関に入る前友人が「おじゃまします。」と言うのですが、その直後「いらっしゃい。」と女の声が入っていたのです。

男3人で行って何故、女の声が?そして45分間ビデオは別段何も映さず、玄関から帰るシーンになります。そこで僕が「お邪魔しました。」と言った直後「帰るな!」と男の怒鳴り声です。これには驚きました。友人も言葉もなく、でも何もしないわけにはいきませんから、友人の彼女に相談しよう。と言うことになりました。

この彼女、自称霊感女で幽霊が見える、聞こえる、感じるだそうで、とにかくビデオがいい物か悪い物かの判断だけでもと思い呼んだのです。勝手知ったる他人の家で、その霊感女はよく遊びに来ていましたし、家からすぐ来ました。が、携帯に電話「〇〇君?私。悪いけどお家入れない。」と言って外にいます。窓から覗くと、用水の向こう側から青ざめた顔で霊感女が心配そうに見ています。

後で聞いた話では10人くらいの溶けかかった様な黒い人が僕の部屋を取り巻いていたそうです。(僕らはそんなもの見えやしない)窓から覗いた僕の背中越しにも何人かいたそうです。「ありゃー、こりゃまずいな」と早速、妹も呼びました。当時、現在もですが両親が家を新築し、家族は徒歩20分の新居で暮らしており、僕は古い方の家が磁場が良くて一人住まいをしてたのです。でも妹は居なくて、まあいいやと4人でゲーゼンに行きました。霊感女が言うには幽霊?は部屋に溜まっているとのことでした。

内心、あーあ、夜が嫌だなと思いつつ、夜になり、いつも通り寝ましたが、眠れない。いやー久しぶりでしたよ。聞こえたのは最低でも10人くらいの話し声。そのうちだんだんうるさくなって来て、明らかに僕に怒鳴っています。えらい悪口を言われましたが、体動かないし、目は開かないし、喋れないし、ですが、そのうちやみました。次の日、早速、廃屋に出向き玄関を開けて「うるさくて眠れん!もう来るな!」と言ってきました。

その時ざわざわ声がしたのですが、意味は「そっちこそ」でした。成る程ねぇ、あいつらにしてみれば起こされて、映されて、でも何も出来ないからせめてもの安眠妨害か。今回は僕が悪かったです。でも僕だけに出るなよなー。僕の家は幽霊のたまり場じゃ無いぞ。それ以来、彼らとは会っていません。会いたくもないし。ちなみにビデオはダビングしたんですが、馬鹿殿様を上書きしちゃい、友人のマスターは燃やしたそうです。馬鹿だねぇ、金になったのに。

2つ目。僕は去年まで他県にて1年間仕事で一人暮らしをしていました。会社の独身寮でしたが築4年で間取りも良くセパレートで最高でした。なにより綺麗でしたし。ところがです、僕の部屋は401で4階の左端でしたが階下の301の人が異様にうるさいのです。毎夜毎夜、何事か喋っているし、歌っているし、しかも気味の悪い声で。でも同じ会社の人だろうし、トラブルも嫌なので黙っていました。

防音は完璧と聞いていたのに、確かに横隣の声や物音はまったく静かでしたし、横の住人は同じ部署で知り合いでしたから聞きましたが、僕の物音も聞こえず、階下も聞こえないとのこと。「あーあ、301はよっぽどうるさい人なんだな。仕方ないか」と思っていたわけです。ある日、帰宅して階段を上り、ドアを開けようとすると開きません。あれっと思い(僕は鍵をかけないので)よく見ると301でした。ありゃりゃ間違ったよ。と思い、ついでにうるさい奴は誰だと表札を見ますが無くて、居る様子もなかったので、それきりにしました。ただそれからも、飲んだ後や仕事が遅くなったときなど、よく301に来てしまいます。

駄目だなと思いつつ、あんまり重なるので注意するようになりました。その時ぐらいから階下の物音はますますヒートアップし、ついに総務に苦情を届けました。ただ角が立つのも嫌なので「301に住んでいる人は誰ですか?」とやんわり聞いたのです。すると総務の人はさっと顔色が変わり「何かあった?」と逆に聞き返されました。実は301は空き部屋だったのです。僕の赴任する2年前301に住んでいた人が交通事故で死亡しそれ以来、空き部屋だったのです。

しかも僕の401の前住人は数ヶ月住んでいたのですがある日、「どうしても嫌だ」と出ていったのです。僕は階下がうるさいくらいならいいかな、と。それ以外は快適な部屋なのでそれからも住み続けましたが、夜中にドアが開く(音だけ)鍋が落ちる(音だけ)水道から水が出る(音だけ)と、さすがに嫌になりました。挙げ句の果てには隣から壁越しにノックされる。左端の最上階で左隣は空の上、一体誰がノック出来るんだー。と、月に2,3回の事ですが嫌でした。まあ、4月に異動となり、その部屋は出ましたが、僕の後の人が2ヶ月で出ていったらしくて、現在301、401は物置になっています。

3つ目。これは最近の話。2000年3月です。土曜日の夜に僕はゲームをしていました。明日は日曜で休みだし、早起きの予定もないので夜更かしをしていた訳です。ふと外で子供(小学生くらい)の声がします。4,5人くらいの女の子が楽しそうに笑っています。僕はゲームに夢中で、その声は無視してました。それからしばらくして、ふと思いました。「こんな夜中に女の子?しかも近所にそんな子はいない。」急にぞっとして、窓を見ますが磨りガラスなので開けなければ外は見えない。でも動けない。そのうち笑い声がだんだん大きく、甲高くなってきて明らかに異常です。意を決して窓を開けようとしたとき、ぴたっと笑い声が止まり、窓を開けたときには風の音、用水の音、闇。思えば笑い声が響いている間、用水の音も何の音も聞こえなかった。時計を見ると2時半でした。

川で笑い声!これはもしかして妖怪「ひょうすべ」かも?つられて笑うと死ぬところだった。って、んな馬鹿な。あの笑い声、前半は楽しく、後半は怖かった。つられて笑うどこの話じゃない。その瞬間、思い出しました。中学3年の時、受験勉強で夜更かしをしていたとき、同じ事を経験してました。あれから10年経つのに、まだあの子達は遊んでるのか。昔、祖母に聞いた話ですが、家の向かいの空き地は昔は家屋で、昭和の大地震の時、5人の子供が圧死したそうです。ただ、あの地震ではたくさんの人が亡くなっています。ですからその子達ではないのかもしれないのですが、もしその子達なら悲しいですね。何十年もたっているのに、あの世へ行くことも、生まれ変わることも出来ず彷徨っているのですから。

4つ目。これは家族の話です。僕の家は鬼門が玄関で、すぐ階段がありまっすぐ僕の部屋に通じています。母が子供の頃はこの部屋で姉妹と寝起きしていたそうですが、母の祖父が事故で亡くなった時、毎夜毎夜、誰かが階段を上り廊下を歩き、部屋の前で止まるそうです。叔母や母が言うにはあんな怖いことはなかったとのことでした。それから数年後、母の祖母も亡くなりましたが、通夜の時、親類一同夜に備えて昼寝していたそうです。その時、家の周りを誰かが歩いていたそうです。当時、家の周りは砂利で足を引きずって歩くような足音が祖母と同じで、窓から覗くと誰もいない。戻ると足音。しばらく誰もが声を失っていたそうです。

5つ目。僕の妹が生まれたとき、母は亡き姉(享年0歳)と同じ名を付けました。それからしばらくの間、階段の上に寝転がる赤ん坊の姿が何度も目撃されたようです。主にお客さんが多かったのですが、ある日、祖母が見かけ、目の錯覚ともう一度見直すと消えていたそうです。それ以来、目撃情報は無くなりました。

6つ目。弟が生まれた時、夜泣きが凄いので朝の早い父は一階で、母は弟と例の部屋で、僕と妹は別間で寝ていました。ある日の夜、父は寝苦しくて目が覚めると黒い人が部屋の隅に居ました。その瞬間金縛りに会い、解けた瞬間、黒い人は消え、父は二階の母にこの事を告げに行きました。すると階段から母が降りてきて、「今、金縛りに会い、部屋の隅に白い人が居たので怖くなって降りてきた」と言うのです。同時期に黒、白の幽霊?に会った両親は今でも元気です。ただ、弟は後に疾患が見つかり、長い闘病生活が続きました。この弟も今では元気な20歳。殺しても死にそうにありません。

7つ目。僕が小学四年、妹は一年の時です。僕の家はこの当時、凄かったです。二階から、誰か居るのかという物音がしょっちゅうしていました。挙げ句の果てにはオルガンまで鳴る始末。この状況下でも寝るときは皆、二階です。特に僕と妹は現象が最も激しい部屋で寝ていました。今思えば案の定ですが、二人そろって原因不明の高熱に襲われました。病院も風邪としか言えず、弟は入院中。兄弟揃って討ち死にのピンチでしたが、僕は高熱の中で聞きました。たくさんの人の足音、泣き声、罵声、怒声、窓を叩く音、そして僕に対する悪口と慰め。朝になると熱が下がり、妹ともども健康を回復しました。

それ以来、激しい霊現象は無くなりましたが、妹は家を新築して以来、もとの家には寄りつきません。妹は妹で何か感じるのでしょうし、幽霊を見るのは病院だけで十分だそうです。妹と僕が同時に体験した最後の現象は祖父の入院中、家で祖父を見たことです。トイレに行くためダッシュで階段を下りると玄関でパジャマ姿の祖父とすれ違いました。母に祖父が退院したのかと聞くと、まだ入院中。妹も見たと母が聞いていたらしくびっくりしていました。祖父はこの数日前より体調を著しく壊しそれ以来寝たきりとなりましたが、やはり家に帰りたかったのでしょうか。

さて、僕には霊感がありませんから、幽霊かその他か、いいものか、悪い物かの区別がつきませんが、僕の経験が総て霊現象だとしても、僕は健康に生きています。幽霊が居たとしても恐れることはなく、無視して生活していればいいのです。僕らが奴らに何も出来ないなら向こうもこちらに手出しは不可能です。ただ、生きている人やすんなりあの世にいけた人に比べると、幽霊というのは悲しい存在ですね。せめてそっとしておいて上げたいものです。実は今でも僕の家は可笑しいですよ。僕しか住んでいないのに階段を駆け上がる音や、喋り声もたまに聞こえますし、物隠しもあります。一人暮らしも寂しいですし、誰か居ると心強いです。それが幽霊でもね。


南斗のレイより
いろいろな体験をされていますね。(ーー;)
私は霊感はまったくないので、幽霊というものを見たことがありません。
霊感がなくてよかったと思わされます。



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