不思議な出来事  バケたぬきの妻さん談

またお世話になります。
今回も全くの偶然の出来事、といってしまえばそれまでなのですが、
懲りずにお付き合いください。
 
私が中学2年の桜が盛りを過ぎて葉を付け始める頃、同居していた母方の祖母が
癌で亡くなりました。
それまで健康であった祖父は、それまで気丈に祖母の看病を懸命にしていました
が、その後、もともと静かな人でしたが更に寡黙になり、元気がなくなってしまいました。

「志ま(祖母)のところに行きたい・・・」と時折漏らすこともありました。
GWのある日の午後、祖父が脳溢血で倒れ救急車で病院に運ばれました。
が、夕方には付き添った父と一緒に歩いて帰ってきました。
一安心したのもつかの間、数日後にお風呂場で再度倒れ、今回は長期入院という
ことになり、身体は回復したものの、脳の傷害により祖父はボケてしまいました。

我が家より車で一時間ほどの山奥のリハビリ病院に転院した祖父は、何せ身体は
大変元気ですが、行動や思考に大変問題があったためこのままでは徘徊老人は免
れない様子でした。
10月の始めに祖父の退院が決まり、家族は頭を抱えてしまいました。
誰が祖父の面倒を見るのか・・・。
我が家は両親が共働きで、姉が私立の高校に通っており、当時母は姉をピアニス
トにしたかったために姉にかなりお金を掛けておりました。私も進学塾に通って
おり、父1人の収入ではとてもやりきれませんでした。
家政婦を頼むにしてもかなりのお金がかかりますし、かといって母が会社を退職
すると生活が苦しくなります。
結論が出ないまま、祖父の退院の日を明日に迎えることになりました。
夜も深まった頃、病院から、祖父の容態が何故か急変したとの電話がありました。

急いだものの、私たちが着いたときには既に祖父の脳は死んでおり、医師が私たち
の到着までなんとか心臓だけは生かしてくれていた状態でした。
私たちは半年のうちに祖父母を亡くしてしまったのです。

これが何故不思議な偶然と考えるのか、それは生前の祖母の人柄に起因します。

祖母は昔の日本女性らしく、家族にも自分にも厳しい人でした。
が、大変気のつく優しい心根の人で、年金生活になっても家の財布に自分たちの
生活費を入れ、家事と私たちの面倒を見て、なるべく両親の負担にならないよう
に心掛けて祖父と仲良くして生活しておりました。
死の前も、最期の最期に「死にたくないよ・・・」と漏らしたようです。
それだからでしょう、母や親戚達は口々に言ったのです。
「おばあちゃんが家族の迷惑にならないように、おじいちゃんを連れていったんだよ・・」

ただの偶然に過ぎないとは思いますが、祖父の死はあまりに突然だったのです。

祖父の死までの半年間、私の周りに小ネタ程の怪現象(遺体を棺に納めようとし
たとき祖母の手の新品の数珠が切れた、現れた祖母の姿、金縛り、祖母の遺影の
顔が変わった)がありましたが、これ以後なくなりました。

これを怪現象、不思議な出来事と南斗のレイさんが判断されたのでしたら
どうか体験談の方にアップして頂きたいと願います。
そうでなければ一笑に伏しておいていただきたいと思います。
少々微妙なお話ですみません(^^;


南斗のレイより
なるほど、偶然としては出来すぎてますね。
また、怪現象はやはりおばあちゃんが起こしたものなのでしょうか?
おじいちゃんを連れて行ったのも家族の為と考えたいのですが、
連れていたかれてたおじいちゃんの方はどうだったんでしょうか?



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